「プログラマーになりたいな」と思ったとき以下のような疑問はありませんか?
- でも本当に未経験でもできるのかな?
- プログラミングって難しそうだし専門学校とか行かないと無理なんじゃないの?
- 資格ってやっぱ必要かな?
筆者は20歳を超えてから独学でプログラミングを学びましたが、実際、私も不安にかられて10個弱くらいの資格をとりました。
そして、振り返ったときにプログラマーが資格をとることに関して知っていて欲しいことがあります。
それは、「プログラマーの資格は必ずしも取る必要はない」ということです。
WEBエンジニアなどのインターネット専門職は転職求人倍率が6倍以上と売り手市場なため、実力があれば就職・転職はかんたんともいえます。
もしプログラマーを目指すなら就職保証のプログラミングスクールに通った方が圧倒的に有利です。
資格取得は時間もお金もかかる人生への投資です。
この記事を読むことで、資格をとる以上に大切なことが分かります。
安易に取得を目指す前にぜひ最後まで一読ください。
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プログラマーになるために資格は原則不要!
プログラマーを目指す際に資格が必要なのか悩まれる方が多いのですが、最初に結論を申し上げますと、資格は不要です。
プログラマーの仕事の中に、資格がなければできない仕事というのは無いからです。
資格がないと業務が行えないと法律で定められている仕事の中には、弁護士、税理士、会計士などがあります。
こういった士業は法律を扱う仕事なので、運用を間違えると違法になってしまいます。
また人の生命に関わる仕事である医師なども資格が定められています。
プログラマーはミスをすればシステムに不具合が発生したり情報が流出しますが、違法というわけではありませんし、人の生命に関わる仕事ではありません。
資格を持っているプログラマーは就職に多少有利になることもありますが、一概にそうとは言えません。
プログラミングの資格をどう評価するかは会社によってバラバラです。
そのため特に資格がなければできない業務というものはありません。
プログラマーに学歴は不問!中卒でもプログラマーになれる
学歴とプログラミング適性はあまり比例しないので、必ずしも学歴は重視されません。
もちろん基本的な常識を兼ね備えていれば、中卒でも問題ないです。
プログラマー採用で重視される項目は以下があります。
- プログラミングが好き
- 自主的にスキルアップしてくれる
- 規則性を捉えることが得意(プログラミング未経験の場合、入社試験で法則性を読むパズル問題のような筆記試験を課されることが多いです。)
- 論理的に考えるタイプか
- コミュニケーション能力が備わっているか
頭の良さというよりは、考え方や性格が重視されるといえます。
もちろん会社や人事によって判断が異なりますが、基本的には他の業界と比べて学歴に関してもあまり重視されない傾向にあります。
結局はプログラミングが好きで、根気強く取り組む人が好まれます。
逆にプログラミングに関心がなければ苦痛でしょう。
実際プログラマーになってみたけれど、「やっぱり合わない」ということで辞めてしまう人は多いです。
勉強しなければならないことも多いでしょうが、探求心を持ってシステムを完成させていくことが重要になります。
プログラマーを採用する担当者は、せっかく採用したのに「プログラミングやっぱ好きじゃないな」と辞められると困ります。
資格や学歴も考慮はしますが、それよりもプログラミングに興味を持って続けてほしいと考えています。
資格を評価する会社としない会社の違い
ひとことにプログラマーといっても、どの業界に属するのか、どういったシステムを作るのか、自社で働くのか客先に常駐するのか、などいろいろな違いがあります。
どの企業が資格を評価するのか、しないのかを詳しく知るためには、まずはプログラマーが所属する業界を知っておく必要があります。
職種 | 働き方・業務内容 | 資格を重視するかどうか |
---|---|---|
SIer | 客先常駐型で、顧客の業務システムをプログラミングする。(詳細は後述します。) | 重視する(理由は後述します) |
WEBプログラマー | 自社の独自システムをプログラミングする場合が多いです。インターネット上にあるものだと、「価格ドットコム」や「ぐるなび」はWEBプログラマーが作ったサービスと言えます。 | 重視しない |
ゲームプログラマー | 任天堂のようにゲーム機のゲームプログラマーを指す場合もありますが、最近だとスマホアプリのゲームプログラマーを指す場合が多いです。(詳細は後述します。) | 重視しない |
社内SE | IT業界ではない業界のシステム部門です。運送業者、銀行、コールセンター、その他いろいろですが、社内のシステムの管理から、社員のパソコンの不具合調整など業務は多岐に渡ります。 | どちらとも言えない(IT系の資格だけではなくて、簿記やその他業務に関する資格を重視する場合もある) |
ITコンサルタント | 企業に対してシステムの提案を行ったり、官公庁とSIerの間に入って全体スケジュールや人員の調整を行ったりします。(よくわからない場合はスルーしてください。) | 重視しない |
ブリッジSE | プログラミング言語は万国共通なので、海外のプログラマーとやり取りする場合もあります。特に東南アジアなどは人件費が安く優秀なプログラマーが多いです。ブリッジSEは、他の国のプログラマーに日本のシステムを外注する際の橋渡し役です。(よくわからない場合はスルーしてください。) | どちらとも言えない(IT系の資格だけではなく、TOEICなどの英語力が重視される) |
この中で、資格が重視されるプログラマーは「SIer」となり、それ以外のゲーム業界などでは資格を重視しない傾向です。
それぞれ解説していきます。
プログラマーのなかでも資格を重視する業界とは?
プログラマーのなかでも資格を重視する業界は上記の表でSIerだけです。
SIerとは、企業や官公庁からシステム開発の案件を請負で作る企業のことです。
大手SIerでみなさんがよく知っているのは富士通や日立などがあります。
実際にはシステム開発には多くの人員が必要となるため、グループ企業や協力会社(下請け)と連携しシステムを作っていきます。
SIerのプログラマーに資格が重視される理由は、以下の通りです。
- システム開発を委託する企業の開発力を資格で判断しているから
- 下請け企業がSIerにプログラマーを派遣するときに資格が基準となっているから
企業や官公庁にSIerが大型案件を提案するときに、SIerに所属する社員の資格保有状況やプロマネの経歴・資格をプロフィールとして紹介しています。
また下請け企業がSIerにプログラマーを派遣する際も資格を判断基準にする場合もあります。
資格を持った社員を派遣すると儲かるとため、SIerでは資格が重視されます。
ゲーム業界は資格を重視しない傾向にある
SIerとは真逆に、ゲームプログラマーは資格が重視されません。
特にゲームのプログラミングは技術の移り変わりが早く、常に新しい技術動向を追いかける必要があるからです。
資格試験に出てくる内容は基礎的なものとなります。
それよりもゲーム業界では実践的に役立つプログラミングスキルが重視されます。
ゲームを自社開発している会社もあれば、サイバーエージェントなどの大手スマホゲーム会社の下請けとして作業する場合もあります。
どちらにしても、資格よりも実際にプログラミングしてどんどん手を動かすことが重要になります。
ゲーム業界では資格が不要なかわりに、プログラミング能力、つまり実技がとても大事になってきます。
資格が役立つことは基本的にありません。
あとはゲームへのあくなき探求心、深い愛情が必要です。
これはある意味、資格よりも厄介です。
このプログラミング能力を最短でつける方法を「プログラマーに就職・転職したいなら資格よりもスキルが重要!」で紹介します。
プログラマーの就職・転職に有利なおすすめ資格3つ
結果的にゲームプログラマーを目指すなら資格は不要、とも言えますが、IT企業の多くはSIerです。
ゲームよりも業務システムの方が人手が必要ですし、今の時代システムを使わない企業はありません。
プログラマーとして資格を持っておいても損はないでしょう。
具体的におすすめの資格は以下の3つです。
資格名 | 難易度 | 有利度 | おすすめの理由 |
---|---|---|---|
基本情報技術者 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | 国家資格で、一番汎用性の高い資格とも言えます。プログラミングも含めてIT知識の基本でもあるので、身につけておきたい知識が詰まっています。また、人事からしても「基本情報を持っているなら一応基本的なIT知識はあるのだな。」ということになります。 |
応用情報技術者 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 応用情報技術者は基本情報技術者の1ランク上の国家資格です。IT知識としても、基本情報技術者よりも1ランク上の知識ということになります。応用情報技術者試験もIT業界のなかで汎用性の高い知識が身に付くのでおすすめです。 |
情報セキュリティスペシャリスト | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 情報セキュリティスペシャリストも国家資格です。応用情報技術者の上位資格になります。応用情報技術者の上には複数のスペシャリスト資格がありますが、情報セキュリティスペシャリストはその中では難易度が低めと言われます。また、セキュリティの重要性は高く、IT業界では特にセキュリティの知識が必須です。そのため、情報セキュリティスペシャリストを持っていることで、ITリテラシーの高さをアピールできます。企業からすれば、いくらプログラミングスキルが高くても情報を流出されたら終わりなのです。 |
以上がおすすめの資格になりますが、国家資格ばかりでした。
他にもJavaなどのプログラミング言語や、LinuxなどのOSに特化した民間資格があります。
しかし、自分が入りたい会社で使っている言語や環境が定まっていないので、場合によっては技術分野がずれる可能性があります。
そういうことで、今回はどんな企業に入っても役立つ汎用性の高い資格を紹介しています。
プログラマーに就職・転職したいなら資格よりもスキルが重要!
プログラミング未経験の人がプログラマーになるためにすべきことはプログラミングのスキルアップです。
たしかに資格を持っていることで基礎的なIT知識を持っていることをアピールできます。
しかし、採用担当者がもっとも知りたいことは「プログラミングが好きで自分で今後も学習してくれるか」ということです。
これを判断するためにはプログラミング経験が必須です。
プログラミングスクールでスキルをつけた方が近道
プログラミングはパソコン一台あればできますし、インターネット上や書籍でもプログラミングに関する情報は入手できます。
本やWEBサイトを参考にしながら独学を考える人も多いですが、プログラミングスクールでスキルを身につけた方が近道でしょう。
なぜなら独学の場合、高い確率で挫折するためです。
最初の環境構築のタイミングで詰まるかもしれませんし、プログラミングして実行したら不具合が発生することもあるでしょう。
そのときに、初心者は解決に苦しむのです。
どこができていないのが、なんで動かないのか、まったくわからない、ということになります。
プログラミングスクールに通えば、つまづいても聞けるため挫折することがありません。
また、レベルに応じた勉強をすることができます。
具体的なプログラミングスクールのメリットは次のようになります。
- 身につけるべきスキルがわかる
- あらかじめ講師が選定した重要な知識から学ぶことができる
- 作業に詰まったときに質問できる(環境構築や不具合など)
せっかく意欲的に取り組んでいたのにつまずいて辞めてしまうのはもったいないです。
慣れている人ならエラーログを見たり、今までの経験から不具合箇所の検討が付きます。
作業に詰まると高確率で挫折する原因になりますし、実際多くの人が嫌になって挫折しています。
初心者のうちはぜひ講師に見てもらうことをおすすめします。
転職保証付きのプログラミングスクールに通う
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よくプログラミングでわからない点を知恵袋などのネット上で質問している人もいますが、まともな回答が返ってくるとも限りませんし、またすぐに返ってくるとも限りません。
プログラミングをしていて詰まったときは先に進めなくなるので、なるべく早く解決する必要があります。
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まとめ
プログラマーになるために重要なのは資格でも学歴でもなくて、プログラミングをやってみることです。
プログラミングスクールを活用してプログラミングに取り組むことで、挫折せずにプログラミングスキルを身につけられます。
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