派遣エンジニア(派遣SE)というと、ブラックな職場ばかりできついイメージがある方が多いのではないでしょうか。
筆者はIT業界に15年以上在籍し、そのうち何年かはIT派遣の派遣エンジニアとして勤務した経験もあります。
この経験からか、「派遣エンジニアで働きたいと言ったら、やめとけと言われたけどなぜ?」
「IT業界で働いてみたいけど派遣エンジニアではだめなの?」など、IT派遣について疑問の声を聞くことが多くあります。
結論から言うと、派遣エンジニアはデメリットをきちんと理解して働くのであればおすすめできる働き方です。
なぜなら、IT業界は成長の一途で常に人材不足の業界であり、派遣エンジニアの需要は年々高まっているためです。
この記事では、どうして派遣エンジニアはやめとけと言われるのか、その理由とIT派遣の実情について解説していきます。
派遣エンジニアとして働くことに興味がある方は、ぜひご一読ください。
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派遣SEをやめとけと言われる理由4つ
派遣エンジニアはやめとけと言われる理由には、IT派遣に限らず派遣という働き方自体にマイナスのイメージがあるということも一因となっています。
この章では、派遣エンジニアに限って辞めておいた方がいいと言われている理由を紹介します。
派遣エンジニアはやめとけと言われる主な理由は以下の5つです。
- 派遣SEは正社員と比較すると給与が安い
- 派遣SEは教育体制が整っていない
- 派遣SEは突然の契約解除など正社員と比べて安定しない
- 派遣エンジニアは責任ある仕事は任されにくい
ひとつずつ解説します。
派遣SEは正社員と比較すると給与が安い
IT派遣は正社員と比べて給与が安い場合が多く、派遣エンジニアはやめておけと言われる理由のひとつとなっています。
派遣エンジニアの給与はほとんどが時給制となっており、労働時間によって給与に影響を受けてしまうからです。
厚生労働省の調査によると、情報通信業(IT業界)の派遣社員含む正社員以外の給与は正社員に比べて25%ほど少ないという結果も出ています。
参考:令和3年賃金構造基本統計調査 雇用形態別結果の概況|厚生労働省
ただし、一概に派遣エンジニアだから正社員よりも給与が安いと決めつける必要はありません。
派遣エンジニアは案件やスキルによっても時給が増減しますので、働き方によっては正社員以上に稼ぐことができる場合もあります。
さらに時給制のため残業歓迎の忙しい案件でバリバリ働けば、その分稼ぐことができるという点では、時給制も悪くないとも言えます。
このようなメリットもありますが、一般的には派遣エンジニアは正社員と比べ給与が安い傾向にあるためやめておけと言われる理由のひとつとなっています。
派遣SEは教育体制が整っていない
派遣エンジニアはやめとけと言われる理由のひとつに、ITエンジニアとしての教育体制が整っておらずキャリアアップに繋がらないという点があります。
というのも、かつては特に中小企業の案件では派遣エンジニアに対して、仕事は現場で覚えるのが当たり前という風潮が多々見受けられたからです。
筆者が派遣エンジニアとして働いていた時もその風潮が強く残っており、初めはわからないことだらけで戸惑うことも多かったのが事実です。
その都度わからないことは調べたり人に聞いて解決して進めていくのですが、わからないままにしてしまう派遣エンジニアの方は「仕事ができない」というレッテルを貼られてしまい、契約更新されることなく短期でいなくなってしまうこともありました。
しかし近年では大手企業を中心に正社員、派遣エンジニアに関わらずエンジニアの教育に力を入れている企業も増えてきており、派遣エンジニアでも十分にスキルアップを目指すことができる環境にあります。
さらに、未経験やスキルの浅い派遣エンジニアは一人で案件を進めなければならないことはなく、指示や指導をするトレーナーのような役割の人と一緒に仕事を進めていくことがほとんどです。
それでもやはり不安があるのであれば、派遣会社に確認しながら教育体制がしっかり整っている派遣先企業を紹介してもらえば、安心してエンジニアとしてのキャリアを積むことができます。
しかしエンジニア教育の環境がいくら整っていたとしても、開発環境の運用方法やプロジェクトの規約などは、会社や案件によって全く違うため、派遣先が変わる度にその都度覚えなおさなければなりません。
正社員であれば、たとえプロジェクトが変わっても大きな変化はないためそういった煩わしさはありません。
このような点からも、教育面で苦労する可能性がある派遣エンジニアはやめとけと言われる理由となっています。
派遣SEは正社員と比べて安定しない
派遣という特性上、案件が終了するなどして契約終了となった場合の生活が不安定なことから、派遣エンジニアはやめとけと言われています。
派遣エンジニアは契約終了となったら、職を失うことになるからです。
すぐにまた次の案件が見つかればいいですが、契約満了の度に次の仕事が見つかるかどうかの不安が付きまといます。
筆者自身も、ひとつの案件が終わるタイミングで仕事が切れた経験があります。
幸いなことに数日のうちに次の案件の紹介があり無職なのは短期間で済みましたが、決まるまではとても不安でした。
とは言え、IT業界は常に人材不足なので、派遣エンジニアは一般的な派遣社員と比べると安定して働くことができます。
契約期間を延長されることも多く、案件終了後も続々と次の求人を紹介され仕事が途切れることが少ないのも派遣エンジニアの特徴です。
それでもやはり派遣エンジニアは不安という方には、派遣会社と直接雇用契約を結ぶ無期雇用派遣という働き方もあります。
派遣会社と雇用契約を結ぶということは、派遣先との契約が終了しても派遣会社から給与が支払われます。
次の派遣先が決まるまでの間待機となるのは同じですが、無給ではないため気が楽です。
一般的な登録型派遣だと生活が不安定であることは間違いないため、派遣エンジニアはやめとけと言われる理由となっています。
派遣SEは責任ある仕事は任されにくい
派遣エンジニアは責任のある仕事を任されることはなく、つまらないからやめとけと言われることが多くあります。
確かに派遣エンジニアはその会社の正社員の下で指示の範囲内で働くことになるため、責任のある仕事を任されることはありません。
裁量権を持っているのはあくまでも正社員で、派遣エンジニアは正社員の指示に従うことになるためです。
役職がつくこともなく上流工程を任されることもない派遣エンジニアは、ITエンジニアとしての仕事にやりがいを求める方には物足りなく感じる可能性もあります。
例えば設計工程は任されずいつも指示通りに開発することになり、一定以上のスキルを得る機会がなくなるということです。
しかし責任がないということは考え方によっては気が楽なので、人によってはメリットにもなりますね。
システムは目に見えないため仕様変更が多発しますし、想定外の事象も多々起き予定通りに進まず、社員はいつもストレスフルです。
このようなストレスに右往左往したくないエンジニアにとっては、派遣エンジニアは気楽な働き方であると言えるでしょう。
しかし、責任のある仕事をやってこそ社会人という考え方ももちろんあるため、責任のない派遣エンジニアはやめとけと言われる理由となっています。
ここまで派遣エンジニアをやめとけと言われる理由を紹介しました。
次は、反対に派遣エンジニアとして働くメリットについて解説します。
派遣SEは本当にやめたほうがいい?メリットを紹介
筆者が派遣エンジニアとして働く上でメリットだと感じるのは、柔軟に働き方を選べる点があります。
前述した派遣エンジニアをやめとけと言われる理由の中にも、デメリットでもあればメリットとも取れる点が多数ありましたね。
派遣エンジニアは、自身にとって最善の職場・働き方を自ら選んで働くことができるのが最大のメリットです。
その他にも、派遣エンジニアとして働くメリットを4つ紹介します。
- 派遣SEは未経験でも採用されやすい
- 派遣SEは派遣の中では給与が高い
- 派遣SEは働きによっては引き抜きの可能性
- 派遣SEは人脈が広がる
ひとつずつ解説します。
派遣SEは未経験でもやる気次第で採用されやすい
派遣エンジニアのメリットのひとつに、未経験でもやる気のある人材を確保したい企業が多く、採用されやすいという点があります。
ITエンジニアは慢性的に人材不足であり、未経験からITエンジニアの育成が急務となっているためです。
市場規模拡大のスピードに人材の育成が追いついておらず、経済産業省の調査ではIT人材は2030年には最大で約79万人不足すると言われています。
IT業界全体でIT人材の育成が大きな課題となっているため、未経験採用が活発になっている現状があります。
実際に筆者も文系大学を卒業してすぐに派遣エンジニアとして働き始めましたが、すぐに未経験OK案件の紹介があり、最初は簡単な仕事内容から徐々にキャリアを積むことができました。
文系から一念発起でIT業界に飛び込むのは不安もありましたが、正社員よりも採用のハードルが低いため、余計なプレッシャーを感じることも少なかったです。
IT業界に興味はあるものの、もし適性がなかったら…と不安な方にも、未経験からのIT派遣は採用されやすいためおすすめです。
派遣SEは派遣の中では給与が高い
派遣エンジニアは他の派遣の仕事に比べて給与が高い点が魅力のひとつです。
一般的な派遣社員と比べて、IT派遣は専門的な知識が必要とされるため、時給が高い傾向にあるためです。
リクルートの調査研究機関であるジョブズリサーチセンターの調査結果によると、IT・技術系派遣社員の平均時給は2,147円となっています。
派遣全体の平均時給は1,594円となっており、派遣エンジニアには500円以上の差があることがわかります。
参考:2022年6月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査|JBRC ジョブズリサーチセンター
もちろんスキルや経験によって時給に幅はありますが、経験を積めば積むほど時給に反映されていくのは魅力です。
実際に派遣会社でITエンジニアの求人を検索すると、1ページ目から時給2000円以上の求人がほとんどです。
また、案件によっては残業が多い場合もあるので時給制の派遣エンジニアはその分給与が高くなります。
筆者は派遣エンジニアの頃、多いときで月60時間(1日3時間程)の残業をしていたため、その月は平均時給で計算しても残業だけで12万円以上稼いだことになります。
働き方によっては正社員以上に稼ぐことができる可能性があるのも派遣エンジニアのメリットと言えます。
派遣SEは働きによっては引き抜きの可能性
派遣エンジニアとして働いていると、正社員への引き抜きのチャンスがあるのがメリットのひとつです。
何度も書いている通りIT業界はどこも人材不足で、ITエンジニアを正社員として確保したい企業も多いためです。
また、企業が即戦力を期待して中途採用を行ったとしても、希望の人材が見つかるまでに多額の採用コストがかかります。
その点、日々の仕事ぶりを見て信頼に足る派遣エンジニアを社員にできるのであれば、企業にとっても願ったり叶ったりなのです。
特に派遣エンジニアとしてすでにある程度のスキルがある方は、採用後の教育にかかるコストも削減することができるため、企業にとってはメリットしかない存在です。
筆者も大手SIerに派遣されていた時に、正社員にならないかとのお声掛けを頂いたことがあります。
ワークライフバランスを重視した結果お断りしましたが、自分のキャリアに対する自信に繋がる経験となりました。
派遣エンジニアとして働いていた同僚数人も、派遣先企業や関連企業からの引き抜きを受けて現在もバリバリ働いています。
事務職などの派遣社員でも正社員雇用の可能性はないとは言えませんが、IT派遣は引き抜きの可能性が高く正社員雇用へのチャンスが多くなっているという点がメリットと言えるでしょう。
派遣SEは人脈が広がる
派遣エンジニアとして働くことで、IT業界内の様々な企業に人脈が広がることは最大の魅力と言えます。
IT派遣は案件によって会社が変わるため、その都度新しい人との出会いがあるためです。
派遣先のプロパー社員との出会いももちろんですが、同じように派遣エンジニアとして働くエンジニアともたくさん出会うことができます。
派遣エンジニア同士だと、上下関係もあまりないため気が合えばとても仲良くなることができ、派遣エンジニアとしての業界知識の共有やスキルアップのための情報交換をすることも可能です。
筆者も、派遣エンジニア時代に仲良くなった方とは今でも時々連絡を取り合っています。
独立して起業した方からは「こんな案件あるけど今空いてない?」と仕事の話をもらうこともあります。
ゆくゆくはフリーランスのエンジニアを目指したい方や、いつか起業したいという方にとっても、人脈は最大の武器となります。
派遣エンジニアとしてスキルを磨きながら人脈を広げることができるのは大きな利点と言えるでしょう。
派遣SEに向いている人はどんな人?5パターンを紹介
派遣エンジニアのメリットはわかったけど、自分にもできるのかなと気になりませんか。
メリットがある中でも派遣エンジニアやめとけと言われるのには、派遣エンジニアにも向き不向きがあるからです。
向いていない人が派遣エンジニアを始めても、つらい思いをして長続きしない場合もあります。
ここからは、派遣エンジニアに向いている人についてお伝えしていきます。
派遣エンジニアに向いている人は以下の5パターンに当てはまります。
- ITエンジニアになりたい人
- 突き詰めたいスキルが決まっている人
- 色々な職場で経験を積みたい人
- コミュニケーション能力が高い人
- プライベートを重視したい人
ひとつずつ紹介します。
派遣SEに向いている人1:ITエンジニアになりたい人
派遣エンジニアに向いているのは、ITエンジニアになりたいと思っている人です。
企業にとっても派遣エンジニアであれば採用しやすく、いきなり正社員を目指すよりもITエンジニアになる最短ルートとも言えるからです。
未経験から正社員としてITエンジニアに採用するのは企業にとってもリスクが高くなりますが、派遣エンジニアであれば未経験でも採用されやすくなっています。
ITエンジニアになりたいという気持ちを強く持っていて、やる気がある人は特にIT派遣からチャレンジしてみてください。
派遣エンジニアとしてある程度の経験を積んでから正社員の求人を探せば、ITエンジニアとして採用される可能性は格段にアップします。
プログラミングスクールや独学で知識だけ身に着けても、実務経験がないと正社員としてITエンジニアに採用されるのは簡単ではありません。
その点派遣エンジニアはスキルと実務経験を身に着けられる上、給与ももらうことができるので一石二鳥です。
筆者は文系大学卒業の完全未経験からITエンジニアを目指しました。
当時は文系からITエンジニアを目指す人は多くありませんでしたが、派遣エンジニアとして経験を積むことで希望を叶えることができました。
これからITエンジニアになりたいという方にはIT派遣がぴったりという意味でも、派遣エンジニアが向いている人と言えます。
派遣SEに向いている人2:突き詰めたいスキルが決まっている人
派遣エンジニアは、ITエンジニアとして突き詰めて習得したいスキルが決まっている方に向いている働き方です。
派遣エンジニアという働き方は、自分でやりたい仕事・やりたくない仕事を取捨択一することができるためです。
もちろん正社員でもスキルを習得することはできますが、正社員としての責任上やりたくない仕事もやらざるを得ないという側面があります。
対して派遣エンジニアは、自分が磨き上げたいスキルがあるのであれば、その仕事ができる案件に絞って派遣先を選べばいいということになります。
やりたくない仕事をやる必要はなく、スキルアップにだけ集中して働くことができるのです。
キャリアプランがしっかりしていて突き詰めたいスキルを磨きたいITエンジニアの方にこそ、派遣エンジニアは向いていると言えます。
派遣SEに向いている人3:色々な職場で経験を積みたい人
派遣エンジニアはIT業界の色々な現場を見て、経験を積みたい方に向いています。
派遣先によって働く場所も仕事も変わる派遣エンジニアは、行く先々で異なった仕事をすることが可能なためです。
一言でIT業界と言っても様々なビジネスモデルがあり、企業向けのサービスを提供するBtoBや消費者向けのサービスを提供するBtoC、大きくふたつに分けても全く異なる仕事内容になります。
企業はそれぞれ得意分野をもっているため、正社員として働くことになると、もれなく会社が請け負っている仕事の範囲内で働くことになります。
その点、派遣エンジニアであれば派遣先の案件によって毎回異なる業種で働くことができるため、様々な仕事で経験値を上げていくことが可能です。
筆者も派遣エンジニアとして、ある案件では自動車メーカーの車両販売システム、また別の案件では運送会社のWeb受注システムなど、様々な仕事を経験することができました。
会社によってカラーが違うので戸惑うこともありますが、環境の変化を楽しみつつ様々な仕事で経験を積んでいきたいという方に派遣エンジニアは向いていると言えます。
派遣エンジニアに向いている人4:コミュニケーション能力が高い人
円滑な人間関係が武器となる派遣エンジニアは、特にコミュニケーション能力の高い人に向いています。
IT業界におけるほとんどのプロジェクトの進行はチームプレイであり、派遣エンジニアに限らずITエンジニアにとってコミュニケーション能力は必須と言えるためです。
さらに派遣エンジニアの場合は、派遣先の企業からいかにして「またこの人と一緒に仕事がしたい」と思わせるかが、契約期間の延長や次の案件の紹介に繋がります。
スキルや経験ももちろんですが、コミュニケーションを介して生まれた信頼関係や、自分に求められている仕事への理解は、派遣エンジニアとしての評価に直結していると言えるのです。
筆者が派遣エンジニアとして働いていた時も、専門知識が豊富で高いスキルを持つ派遣エンジニアの方が、コミュニケーション能力不足で契約更新されず驚いたことがありました。
スキルが高ければ、途切れずに新たな案件が紹介されるでしょうが、「これからもあなたと仕事がしたい」と契約を更新してもらえるのはやはり嬉しいものです。
コミュニケーション能力と言っても、最低限である報告・連絡・相談いわゆる「報連相(ホウレンソウ)」がうまくできていれば、派遣エンジニアとして働くのに支障はありません。
コミュニケーション能力に自信がない方は、まずは報連相だけはするようにしましょう。
案件ごとに新しい人間関係を1から築くことになる派遣という働き方からしても、コミュニケーション能力が高い人は派遣エンジニアにうってつけであると言えます。
派遣SEに向いている人5:プライベートを重視したい人
自分で働き方を自由に選択することができる派遣エンジニアは、プライベートを充実させたいという方にぴったりの働き方です。
派遣エンジニアは基本的に時給制のため、就業時間がきちんと決まっていて残業も少ないからです。
筆者が派遣エンジニアで働いていた時も、トラブル発生時に社員は徹夜してでも対応していましたが、私には「ある程度で帰っていいよ」と帰らせてもらうことができました。
プロジェクトによっては深夜やお盆・お正月など客先が稼働していない時にしかできない作業もありましたが、そのような作業も全て社員の担当となっており、派遣エンジニアの業務の範囲は明確に決まっていました。
残業が多くブラックなイメージの強いSEという仕事ですが、派遣エンジニアであればワークライフバランスを保ちつつ働くことができるということです。
休日は趣味に費やしたり、スキルアップのための勉強の時間に充てることができる派遣エンジニアは、プライベートを重視する人に向いていると言えます。
派遣SEは派遣会社選びが重要!おすすめの派遣会社ランキング
派遣エンジニアとして働くためにおすすめの、ITエンジニア向けの派遣会社をランキングで紹介します。
派遣エンジニアという働き方を選ぶのであれば、まずはITエンジニア向けの派遣会社に登録することが必要です。
一般的な派遣会社では、コーディネーターのIT業界への知識が十分でないことから、スキルや条件を正しく理解してもらえず希望の案件に出会えない可能性があります。
ITエンジニア向けの派遣会社であれば求人数も豊富なため、細かな条件に対応できる案件が見つかる可能性が高くなります。
ここまでの記事を読んで派遣エンジニアになりたいと思った方のために、筆者がおすすめするITエンジニア専門の派遣会社は以下の3社です。
- 1位:パーソルテクノロジースタッフ
- 2位:エンジニアガイド
- 3位:レバテックフリーランス
ひとつずつ解説します。
派遣SEにおすすめ1位:パーソルテクノロジースタッフ
パーソルテクノロジースタッフは、IT・機械・電気エンジニア専門の派遣会社で、様々なIT派遣の案件を保有しています。
エンジニアそれぞれが希望の働き方を選ぶことができるようサポートを徹底しており、通常の派遣だけではなく、正社員登用の可能性が高い「紹介予定派遣」の求人も網羅しています。
資格を取得するとインセンティブが支払われる資格支援制度が採用されており、スキルが収入にダイレクトに反映される仕組みとなっています。
また、全ての案件で交通費が支給されるのも様々な企業に出向く派遣エンジニアにとっては魅力です。
オンラインで派遣登録が完了するため、最短で即日案件の紹介があり、スピーディにIT派遣の仕事を始めることが可能です。
ただし未経験OKの求人は多くないため、未経験の方は次に紹介するエンジニアガイドへの登録をおすすめします。
派遣エンジニアにおすすめ2位:エンジニアガイド
エンジニアガイドは大手メーカーを中心に7,500社以上の取引実績があり、求人数業界最大級のIT派遣専門の派遣会社です。
豊富な案件の中から仕事を選ぶことができるため、ライフスタイルに合わせて時短勤務など希望に合った働き方ができます。
未経験OKの求人も多数あり、正社員としては叶えることができなかった仕事にIT派遣から挑戦するという選択肢も提案してくれます。
福利厚生も充実しており、社会保険はもちろん有給休暇や健康診断など、正社員に負けずとも劣らない内容となっているため安心して働くことができます。
登録はオンラインで完結するため、派遣エンジニアとして働きたい方はぜひ利用してください。
派遣SEにおすすめ3位:レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、名前にもある通りフリーランスのエンジニア向けのサービスですが、派遣エンジニアの案件も多数保有しています。
金融系システムの開発やソーシャルゲームの運営・保守、製造業のネットワーク運用など多岐にわたるIT派遣の案件があり、スキルや希望に合わせて仕事を選ぶことができます。
コーディネーターはエンジニア経験者が多いためIT業界の知識が豊富で、エンジニアとしてのキャリアを正確に把握してキャリアプランに応じた案件を紹介してくれるでしょう。
スキル次第では派遣エンジニアとしてではなくフリーランスとして案件を紹介してもらうことも可能です。
派遣とフリーランスどちらにもメリットデメリットがあるので、コーディネーターと相談しながら自分に合った働き方を選ぶことができます。
ゆくゆくはフリーランスにとお考えの方も、ぜひ登録しておきましょう。
>レバテックフリーランスで派遣案件を探す
結論:「派遣SEはやめとけ」というわけではない!メリットも多数ある働き方のひとつ
派遣エンジニアはやめとけと言われるのは、以下の4つの理由がありました。
- 正社員と比較すると給与が安い
- 教育体制が整っていない
- 突然の契約解除など正社員と比べて安定しない
- 責任ある仕事は任されにくい
しかし考え方によってはデメリットがメリットともなり得る点も多く、派遣社員としての特性を理解して働くのであれば派遣エンジニアはおすすめの働き方であると言えます。
派遣エンジニアの具体的なメリットとしては、以下の4点があります。
- 未経験でも採用されやすい
- 派遣の中では給与が高い
- 働きによっては引き抜きの可能性
- 人脈が広がる
自由な働き方を選択することができメリットも多数あるため、派遣エンジニアは絶対にやめとけと決めつける必要はないと筆者は考えます。
派遣エンジニアとして働くのに向いているのは以下の5タイプのような人です。
- ITエンジニアになりたい人
- 突き詰めたいスキルが決まっている人
- 色々な職場で経験を積みたい人
- コミュニケーション能力が高い人
- プライベートを重視したい人
向き不向きはありますが挑戦しやすいのも派遣エンジニアの特徴と言えるので、興味があれば派遣会社に相談してみましょう。
派遣エンジニアにおすすめのIT派遣会社は以下の3つです。
- パーソルテクノロジースタッフ
- エンジニアガイド
- レバテックフリーランス
福利厚生や資格手当などが充実しているサービスばかりなので、派遣エンジニアとして安心して働くことができます。
派遣エンジニアを検討する方はぜひ登録してみてください。
参考:SESと派遣・特定派遣はなにが違う?契約内容についても解説|Fairgrit
よくある質問と回答
スキルに自信がありませんがエンジニア派遣はやめておいた方がいいですか。
派遣エンジニアはスキルに自信がない方でも働くことが可能です。
スキルに応じた案件を選ぶことができ、徐々にスキルアップすることもできます。
未経験OKの案件も多くなっています。
派遣エンジニアは福利厚生はないのですか?
登録派遣会社によって変わります。
筆者は福利厚生が整ったIT派遣専門の派遣会社に登録することをおすすめしています。
福利厚生の整ったおすすめの派遣会社を紹介しているので参考にしてください。
派遣エンジニアでできる職種はどんなものがありますか?
システムエンジニア・プログラマーが代表的な職種となります。
その他にも、ネットワークエンジニア・サーバーエンジニア・テスト専門の評価エンジニアなど、様々な職種にチャレンジすることができます。